クロストークの話

一般的に本ユニットのような逐次サンプリング方式の
アナログ変換モジュールでは、ＡＤ変換用ＩＣは一つで
多数の入力をマルチプレクサで切り替えてサンプリングを行います。
その際、測定信号源の出力インピーダンスが大きいと
あるチャンネルの信号が、隣接するチャンネルの信号に合成され
実際の信号と異なる測定結果を示す事があり
これをクロストークと呼んでいます。
ＦＣＡＤ４１６では、この回路部分を
測定信号源->バッファアンプ->マルチプレクサという
構成にしているため測定対象となる信号源の
出力インピーダンス値による影響を殆ど受けません。
ここでは、５種類の信号源インピーダンスを想定して、
夫々の信号源への隣接チャンネルからの
　　クロストークを測定した結果を示しています。
夫々のｄＢ値は実際の測定結果へリンクしています。
　　下の結果から、弊社製ＦＣＡＤ４１６では、
おおよそ出力インピーダンスが１０ＫΩを越える領域において、
入力アンプを実装していない製品に対し、優位性があるものと考えられます。