大容量FIFOメモリの謎

弊社の製品には、通常他社製品で使用されているFIFOメモリが使用されていません。

通常この手の製品では、実際のアナログ変換部と、パソコン側(つまりアプリケーション側
という事ですが)との間で非同期的にデータの受け渡しを行う必要があり、
これまで一般的にその目的のためにFIFOメモリというかなり特殊なメモリが使用されてきました。
しかし現在では、百メガヘルツでの動作が充分可能なFPGAも入手可能になってきたため、
これまでFIFOメモリ内部に実装されていたFIFO機能を(動作周波数10MHz程度であれば)
充分実現可能です。
その為、弊社製品では、所謂FIFOメモリは使用せず、代わりに入手コストも安く容量の面からも
優位性の高いDRAMをFPGAと組み合わせる事で、等価的にFIFO機能を実現しています。

このFPGAは、元々サンプリングタイミングの制御用に使用しているものですが、
その中に組み込んで使用する事により、コスト増加を抑え機能拡張を行っています。
例えばUSB製品では、
実現している機能に比べて低消費電力が実現され、
結果的にUSBバスからの給電のみによる動作が可能となっています。
更に、メモリ制御をFPGA内部に展開するため、サンプリングデータのハンドリングがより柔軟になり
結果として
ハンドラーの処理もより軽くする事ができます
現在は8MWの製品を主流としていますが、追々より大容量のメモリに展開を図ってゆきます。

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